2019年第5回「シベリア抑留記録・文化賞」受賞者が決まりました 

 贈呈式は2019年12月14日駒込・愛恵ビルで行いました。


 【2019年度・第5回「シベリア抑留記録・文化賞」受賞者】

長勢了治さん 対象作品『知られざるシベリア抑留の悲劇―占守島の戦士たちはどこへ連れていかれたのかー』(芙蓉書房出版、2018年11月刊)

*賞金は10万円+副賞『捕虜体験記』全8巻です。

(特別功労賞)アレクセイ・A・キリチェンコさん (9/25逝去、82歳)

       *賞金は5万円+副賞『捕虜体験記』全8巻です。 

<第5回シベリア抑留記録・文化賞受賞者プロフィル>

長勢了治さん

1949年9月14日北海道美瑛町生まれ。70歳。北海道大学法学部卒業後、三菱ガス化学入社。退職後、ロシア極東大学函館校でロシア語を学ぶ。以後、シベリア抑留問題を研究。著書:『シベリア抑留全史』(原書房、2013年)、『シベリア抑留』(新潮選書、2015年)、『シベリア抑留関係資料集成』(富田武氏との共編、みすず書房、2017年)、など。訳書:『完訳 シベリアの日本人捕虜たち』(セルゲイ・I・クズネツォフ著、私家版、2000年)、『スターリンの捕虜たち』(V・カルポフ著、北海道新聞社、2001年)、『二つの独裁の犠牲者~ヒトラーとスターリンの思うままに迫害された...数百万人の過酷な運命』(P・ポリャーン著、原書房、2008年)、など多数。

現住所:北海道上川郡美瑛町西町1-5-28 ☎090-1300-7420

  知られざる シベリア抑留の悲劇

 

 アレクセイ・A・キリチェンコさん

1936年白ロシア・チェシコフ村(現在はチェルノブイリ原発事故の汚染地区として居住地としては抹消)生まれ。1964年KGB外国語大学卒。65年から86年までKGB第二総局(防諜局日本担当)勤務。大佐で引退。87年ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研究所対外交流部長、89年同東洋学研究所対外交流部長。日本の旧抑留者との協力のための「ロシア相互理解協会」会長。露日協会理事。露日関係史を研究。東北大学客員教授(2003年)。共著に『シベリア抑留死亡者名簿』(東北大学、2003年)、『相互理解』(2005年)、『ソ日戦争』(2006年)。日本兵抑留問題・日露関係問題については日露両国の出版物や新聞への寄稿多数。2019年9月25日モスクワで心不全のため逝去。享年82歳。<『知られざる日露の二百年』(川村秀編、キリチェンコ著、名越陽子訳、現代思潮新社刊)などより>

アレクセイ A キリチェンコ  知られざる日露の二百年  ヤフオク! - シベリア抑留死亡者名簿 (東北アジア研究センタ... 

 

2018年第4回「シベリア抑留記録・文化賞」受賞者が決まりました

  贈呈式は、2018年11月10日東京都港区の大阪経済法科大学・麻布台セミナーハウス(2F大会議室)で行われました。著者の四國五郎氏は2014年に89歳で逝去しておられますので、賞はご子息の四國光さん(大阪在住、62歳)が代わって受け取られました

                 記

2018年度第4回「シベリア抑留記録・文化賞」受賞者

四國五郎さん&光サン(長男) 対象作品『わが青春の記録』(三人社、2017年12月刊)

*賞金は10万円+副賞『捕虜体験記』全8巻です。


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 第3回の「シベリア抑留記録・文化賞」本賞は該当者なし、今回新たに創設された「奨励賞」に、映像作家の久保田桂子さん(36歳)「功労賞」にハバロフスク在住の抑留体験者の田中猛さん(90歳)が決まりました。贈呈式は、2017年11月 25日都内で行われました。


 2017年度第3回「シベリア抑留記録・文化賞」受賞者
本 賞 該当者なし

奨励賞 久保田桂子さん(映画および著作『記憶の中のシベリア』に対して)
功労賞 田中猛さん(一人極東ロシアで歴史と文化を伝える活動・交流を続けておられる生きざまに対して) 

      <第3回シベリア抑留記録・文化賞受賞者プロフィル>

(奨励賞)久保田桂子(くぼた・けいこ)さん

 1981年5月9日長野県生まれ、36歳。武蔵野美術大学映像学科卒業後、ドキュメンタリー映画を志し、抑留体験だった祖父や日韓の抑留体験者の取材を重ねる。2004年よりドキュメンタリー制作を始め、シベリア抑留体験者を取材したドキュメンタリー作品『祖父の日記帳と私のビデオノート』(2013年)、『海へ 朴さんの手紙』(2016年)を制作。10年以上にわたった取材の旅を綴った『記憶の中のシベリア』(東洋書店新社、ISBN978-4-7734-2028-9、四六版・306ページ)を今年8月に出版。

*映画では伝えられなかった撮影の経緯や、取材対象者の体験、映画の主人公以外の他の韓国人シベリア抑留者の証言も多角的に収録して、立体的な抑留体験記録となっている点が評価されたもの。

(功労賞)田中 猛(たなか・たけし)さん

 1926年(昭和元年)11月25日長崎県島原市生まれ、90歳。8人兄妹の4男。小学生の時両親逝去。長崎工業学校卒業後、満州に渡り、大連の満鉄鉄道技術研究所有機試験室勤務。1945年5月18歳で応召、吉林の関東軍502部隊入隊。8月熊岳城陸軍病院衛生兵教育に派遣中、終戦を迎える。11月ザバイカル地方ハラグンで8ヵ月伐採作業、ビラ4ヵ月、コムソモリスクで2年、ハバロフスクに1年、4ヶ所の収容所で捕虜生活。1949年10月ナホトカから舞鶴に帰国。業界紙記者。月刊誌編集長。都市問題の評論・講演活動。1994年講演のためハバロフスクを訪問。1995年68歳でハバロフスクに移住、日本語教師、音楽活動をしながら現在に至る。楽器スピーロン奏者。最近は年に1回程度一時帰国し、各地の高齢者施設や小学校などで抑留体験を語り、ロシアと日本の歌曲を演奏・紹介する活動を個人的に続けている。

*戦後50年を機に単身ロシアに戻り、音楽をとおして日ロ交流を重ねてきたユニークな生き方が評価されたもの。




 第2回「シベリア抑留記録・文化賞」の受賞者が、福岡県の上尾龍介九州大学名誉教授に決まり、贈呈式は2016年11月22日福岡で行われました。なお、上尾龍介 さんは2017年5月4日に逝去されました。(享年91歳)

       <第2回シベリア抑留記録・文化賞受賞者プロフィル>
          上尾 龍介(かみお・りゅうすけ)さん
            
          

(撮影=別府大悟氏、2015年4月)

1926年4月7日、熊本県生まれ。
1944
年、県立宮崎中学校卒業、東亜同文会北京興亜学院入学。
1945
年、学徒召集にて北支派遣軍配属。北部朝鮮で敗戦となりシベリア抑留。
1947
年、復員。
1948
年、愛知大学予科入学。1950年、九州大学(旧制)文学部入学。中国文学専攻。1953年、福岡大学附属大濠高等学校教諭となる。
1958
年、純真女子短期大学講師、1969年、九州大学教官となる。
1990
年、同大学退官、名誉教授に。同年、福岡女学院大学教員となる。
1997
年、同大学退職。
2015
年、中国書店より『一塊のパンーある学徒兵の回想』(上・下)を出版。
九州地区留学生問題フォーラム理事なども務める。
元全国抑留者補償協議会福岡県連顧問、シベリア抑留者支援・記録センター会員。
2017
年5月4日逝去。享年91歳。


第1回「シベリア抑留記録・文化賞」、渡辺祥子さんが受賞されました。

 シベリア抑留者支援・記録センターが今年新たに設けた「シベリア抑留記録・文化賞」の第1回の受賞者が2015年10月31日されました。
 受賞者は、渡辺祥子(わたなべ・さちこ)さん、「シベリアで亡くなった父親の慰霊碑建立(今年完成)への並々ならぬ活動と遺族の立場からの抑留問題の社会への訴えに対して、顕彰すべき」との授賞理由によるものです。
 贈呈式は11月7日、東京港区の大阪経済法科大学・東京麻布台セミナーハウスで行われました。

 賞を贈る選考委員の長縄光男横浜国大名誉教授(左)と渡辺祥子さん(右)         挨拶する渡辺祥子さん


<渡辺祥子さんのプロフィル>
1942年1月3日 山口県防府市生まれ
1943年 父の仕事の関係で(樺太庁)樺太 豊原市に移り住む
1945年 敗戦で 母と二人 父の実家防府市に逃げ帰る
1951年6月 上京 以後母は働きながら父の消息を探ることに専念する
1954年3月20日 母は シベリア ノリリスク市からの帰国者より父の死亡を知らされる
1954年8月20日 防府市に於いて父の遺骨なき告別式を行う
1990年7月 母の知人の紹介により 閉鎖都市ノリリスクを訪問する
2002年2月19日 母 癌にて他界する(メモにて散骨を希望する)
2003年 サハリン(樺太)のユジノサハリンスク(豊原)を訪れ かつて住んでいたところの跡地を見つけそこに母の骨を散骨する その後 閉鎖都市ノリリスクへ入る方法はないかを探り続ける
2004年 ノリリスクより入市のための招待状を出してくれるスベトラーナさんを知り 彼女の協力で入市を果たし母の骨を散骨する(以後 母が望んでいたノリリスクにおける日本人慰霊碑の建立の為に可能性を探り続ける)
2015年10月2日 ノリリスクにて日本人慰霊碑の完成除幕式を行う
著書:『魚と風とそしてサーシャ』(桜美林大学北東アジア総合研究所、2013.1.刊)

          <「シベリア抑留記録・文化賞」について>
1)目的: 戦後70年を機に、シベリア抑留を広く記録に留めることを奨励し、優れた記録作品や表現活動を顕彰するため。
2)対象: 2015年9月末までの過去3年間に発表されたシベリア抑留を記録した作品・表現活動。(ジャンル・国籍・言語は問わず。)
3)募集期間:2015年9月1日~9月30日
4)賞金・副賞: 賞金は10万円。 副賞は「捕虜体験記」(捕虜体験を記録する会発行、全8巻)
5)選考者: 富田武(成蹊大学名誉教授)・藤本和貴夫(大阪経済法科大学学長)
         長縄光男(横浜国立大学名誉教授)・下斗米伸夫(法政大学教授)
        内海愛子(恵泉女学院大学名誉教授)・桜井均(立正大学教授)
                 白井久也(日ロ歴史研究センター代表)・井手裕彦(読売新聞編集委員)
                 栗原俊雄(毎日新聞学芸部記者)・瀬口晴義(東京新聞社会部長)
                 池田幸一(元抑留者)・猪熊得郎(元抑留者)      (*敬称略、12名)
6)事務局: シベリア抑留者支援・記録センター ?03-3237-0217 E-mail: cfrtyo@gmail.com
*賞金の原資は元抑留者から寄託された100万円。
*今後の予定:    ②2016年9月末 第2回推薦締切・10月発表
                ③2017年9月末 第3回推薦締切・10月発表
                              ④2018年9月末 第4回推薦締切・10月発表
                              ⑤2019年9月末 第5回推薦締切・10月発表